2005年10月03日

骨格の相違・比較 // 後退する現代人の姿勢 //

最近、健康と姿勢が大きく関係することがクローズアップされてきています。

あなたも「 自分はよい姿勢をしているかどうか?」

こんな気持ちを持ったことが一度はあるのではないでしょうか。

良い姿勢の条件は細かく言えば色々ありますが、一つの答えを言えば、

横から背骨の流れをを見たとき、S字型の湾曲をしていることがその第一条件でしょう。
時に、個の湾曲が極端すぎる状態の歪みの人もいるけど、その割合はとても少ない。

次の@は人の骨格でAはネアンデルタール人のもの。
sisei-hito-neanderu.jpg

注意してみると直ぐお分かりになると思う。

人の背骨はAに比べてS字型になっていて、この曲線のバネによって、
体重を全身に平等に分配することが可能で、
また歩行による脳への衝撃を緩和することができる。

このネアンデルタール人は病人のものではないかという説もあるそうで、
正確にはもう少し人の骨格に近いのだそうです。

少し、この二つの姿勢の差異を列挙してみます。

頭部・首
 Aは首がついている軸よりも前側が発達しているためか首が後に反らないで
 前に傾いている。

 人のは眼線が水平から上を保ちやすい骨格になっている。
 ちなみに赤ん坊は背中に力がつき始めると最初、首の反りを造ろうとしてか、
 頭を反らせる運動を自然にやっている。

 ネアンデルタール人達にパソコンを教えたとしてもPCに向かってアゴを上げると
 簡単に後頭部下が詰まってしまい直ぐに疲れるであろうし、

 上頚部に蒸しタオルを当ててその疲れが取れたとしても、
 顔を起こすのが嫌で顔はキーボードの方に向きたがるであろう。

肩甲骨・腕
 Aの肩甲骨は貧弱である。(ちょっと失礼な言い方になってしまった。)
 これでは腕を引き寄せて肩甲骨を寄せる力は弱いであろうと思われる。
 このことはまだAが人ほどには胸を開く力を持っていない事を意味している。

 彼らはきっと人間に近い感情を持ちながらも、胸襟の開きにくさに
 お互い歯がゆい思いをしたことだろう。

腰・骨盤
 Aには腰の反りが無い。これは臀筋の力とも関係する。当然これは首の反りとも関係する。
 人の体も老化すると、このような腰になってしまう。

 木に登って素早く身の安全を確保する猿の世界とおさらばした不安もあったであろう。
 既にここまで脳が大きくなって 二足歩行へ移行してしまっては、重心の安定性は
 不完全であったろうと思う。

 腰の付け根が弱いことは感情の抑制力にも関係している。
 加えて肋骨が人より下がっている。

 彼たちが電車に乗ったら、
 座席から尻を落とさんばかりに足を投げ出した座り方になるだろう。

下肢
 Aは膝が曲がっている。カカトが発達していないので後に重心をかけることが
 できないのと、下肢の裏側が縮んでいるのが原因だ。

 彼たちにハイヒールを履かせると、
 とんでもなくこの図以上に膝を曲げてしまうであろうと想像できる。
 前に転ぶかもしれない。

 それを無理に立たせると、もっと腰を後に湾曲させて腹部は上下からの圧迫を
 受けて血行不良を起こし、腸や生殖器の発達に異常をきたすであろう。

 子供が腹を立てると、膝を持ち上げてカカトで床を突いて下肢の裏側と腹を
 伸ばす運動を行なう。

 このことを考えるとネアンデルタール人はかなり葛藤が強かったのではなかろうか。
 内部のエネルギーを動きとして分散できないから。

もちろん、これらの矛盾つまり人間としての安定した二足歩行に
至るまでの心身の葛藤が、人間としての情感や客観性を育てたという
肯定的な反作用の母体になったとも考えられます。

子供が腹を立ててカカトで床を打つのはほほえましい。
なぜなら、体自体が姿勢を整えようとする働きに素直だからです。

ネアンデルタール人にもそのような動きがあったかもしれません。
しかし彼らには申し訳ないがフラメンコダンスの線は出せないと思うのです。

やはり人間の体はある程度完成されてきているのではないでしょうか。

以下のBゴリラCテナガザルと見比べてみると、
ネアンデルタール人のプロセスが分かりよいです。
gorira.tinpan.jpg

ネアンデルタール人たちが現代の疲れた体を見たらなんて言うでしょう。


「 私たちの方に戻らないで!是非、整体の体操をおやりになって!」

言わないか。(笑)
(※図はフートンおよびハウエルズの図版より)


★整体体操についてはこちら
(リンク先ではプロセス体操となっているが、これは自然性回復セラピーでの体操の総称)
posted by 由 at 04:38| Comment(0) | TrackBack(1) | 姿勢の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする